私たち山下燃料店は、昭和29年に創業しました。
創業当時は配送業務と小作、日雇いで生計を立てていました。
まだ終戦して10年も経ってない当時、豊岡ではまだ珍しいオート三輪を持っていることで配送業の依頼を受けることが多くなります。
豊岡ではやなぎごおりの生産が盛んで、その材料を職人さんに配達したり、完成した商品を引き取りに行くなどもしていました。
餡子の製造に必要な割木や薪の配達もするようになります。
これが山下燃料店のルーツです。これをきっかけに燃料の小売り、配達を中心に取り扱いできる商材が増えていきます。
当時は調理用のコンロの燃料は主に炭、お風呂用には割木やオガライト、こたつ用に練炭や炭団(たどん)、寝るときに足元に使うこたつ用に豆炭を使っていた家庭が多く、日用品として需要がありました。
その後プロパンガスが普及するにあたり、ボンベを配達するようになります。
当時はメーターなどはなく一本いくらで販売していた為、ガス切れの連絡を受けて急いで持っていくというスタイルでした。
携帯電話もなく、ガス切れに気が付くのは決まって使っている真っ最中の為、注文を受けたら急いで持って行かないといけない状況が多々あり、祖父が配達中で連絡がつかないときは、祖母が代わりに配達することもありました。
灯油が普及したのはガスより後のことです。
時代は進み、ガスメーターが登場します。
またボンベを二本以上設置してガスがなくなったら自動で次のガスボンベから供給することができる自動切換式調整器の登場などでガス切れの心配がほどんど無くなり、安定してガスを供給できる環境が整い今に至ります。
時代はさらに進化し、電気温水器やエコキュートなど電気式の給湯器が普及してきました。
木→炭→ガス→灯油→電気と必要とされるものはどんどんと変わっていきます。
ガスと灯油を販売するのみの事業では生き残っていくのが難しい時代になりつつあるということでもあります。
ただ、電気が万能ですべてのエネルギーにとって代わるとは思っていません。ガスを必要としているお客様が0になるとは思いません。そのためガス屋ならではこそできるリフォーム屋さんを目指しています。
ガス屋を長年営んできたという安全や安心のイメージや毎月の検診やボンベ交換、安全のための保安調査や灯油配達など定期的にお家へお伺いする機会があるからこそ、ちょっと気になったことや、わざわざ来てもらうのも悪いかもしれないと思う困りごとなども話していただきやすい環境にある家族経営のガス屋という特徴を生かして、小さい困りごとも気軽に相談できて定期的に行うガスの保安、検査と一緒に水回りや給湯器のメンテナンスやリフォームができるような「住まいのかかりつけ医」を目指して頑張っています。
よろしくお願いいたします。
豊劇さん、スーパーにしがきさんの近くです。おふくさんの隣にございます。
当店はガス・灯油などに関して以下の資格・免許を保有しています。