山下燃料店で販売している商品の一つに白灯油があります。いわゆる灯油ボイラーや石油ストーブに使うための液体燃料です。ホームセンターなどでも買える透明な燃える液体です。
白灯油として販売していますが「灯油」ボイラー 「石油」ストーブどちらにも使っていただけます。
どちらも灯油を使います。ではなぜ、石油ストーブというのでしょうか?
そもそも石油は灯油と違うんでしょうか?自分も資格を取るために勉強するまでは違いはないと思ってました。
石油と灯油の意味
すごく簡単にいうと石油のうちの一種が灯油です。ガソリン、軽油、重油、灯油はその中の種類という事になります。
なので一般的に石油と灯油を同じものと認識している方が多いのはそこまで間違っているといわれる事はないと思いますし、実際 石油=灯油と思われている方も多いので、一般流通でも同じ扱いになっていることが多いです。
だからお店に行って「石油ください」というと出てくるのは大体灯油が出てきますし、灯油しか使えないのに「石油ストーブ」と今でも呼ばれています。
山下燃料店にかかってくる灯油の電話注文も大体「石油入れといて」といわれるお客様が多いです。
自動車が普及し始めてガソリンという呼称が定着し、家庭で使う石油製品は灯油が多かったこともあり灯油=石油という認識が広まっていったようです。
その認識が今でも根付いているようです。うちでも配達するようになった初期のころから白灯油として納品書や請求書を作っていたのですが、石油と注文されるお客様のほうが多かったようです。
当時の伝票は残っていないのですが、伝票に押していたハンコは残ってます。
山下燃料店ではガソリンや軽油を扱っていないので、石油の注文=灯油になるのでトラブルが起こる心配はないのですが、ガソリンスタンドなどでは売っているもの(ガソリン、軽油、重油)がほぼほぼ石油なので、念のため「灯油をください」と注文されたほうが間違いがないと思います。
ただし、厳密に同じものではないので注意が必要です。ガソリンも灯油も軽油も同じ石油の仲間ですが、燃え方や燃えやすさ(引火点の低さ)気化しやすさ(揮発性)の違いで取り扱いや危険性も違います。
軽油とガソリンはエンジン内で燃える仕組みが違うので軽油車にガソリンを入れても動きませんし、石油ストーブに灯油ではなくガソリンを入れると揮発性の高さからストーブの周りは火の海になります。YouTubeなどでも出てますが、ガソリンを入れたストーブを家で使うのはほんとに危険です。ガソリンは灯油より匂いも強く(蒸気を大量に嗅ぐと頭痛やめまいを起こすほど)色もついています。揮発性が高いのでポンプで灯油のタンクに入れていてる時でも気化して蜃気楼のようなゆらゆらが給油口から出てくると思います。なんかいつもと違うなと思ったときは火をつける前に買ったお店などに念のため確認を、間違わないように十分気を付けてください。
ちなみに山下燃料店では灯油のみを配達しておりますので、どんなにミスが重なってもガソリンを配達する心配がありません。
もし不安な方は是非声をかけてみてください(^^)